手抜き&息抜き&リラックス。「意識的に”ゆるみ”をつくる方法」

季節の変わり目ということもあり、「明らかな症状はないけれど、どことなく体調が悪い…」そんな経験がある薬剤師さまもいらっしゃるのではないでしょうか。こういった状態を作る原因に、ストレスが大きく関わっているということはよく知られています。仕事やプライベートで大きな変化があると、ストレスが体調やメンタルに大きな不調をもたらすこともあります。

現代社会で働く人々は、普段から大きなストレスにさらされる機会が多く、交感神経が過剰に働いてしまうことで過度の緊張状態になりやすいと言われています。まして薬剤師というお仕事は、常に緊張状態にあるもの。陥りがちな自律神経の疲労と、その結果引き起こされる不調を防ぐために、より意識的なセルフケアが必要かもしれません。

副交感神経を活性化させよう

交感神経と副交感神経のバランスは、本来は無意識のうちに保たれるもの。ところが、ストレスの多い人は身体が元々持っている機能だけでは追い付かず、交感神経ばかりが活性化してしまいがちです。そんななかで、「意識的に」副交感神経を優位にする時間を増やしリラックスすることで、崩れたバランスを戻す方法があります。改善すべきポイントは、「睡眠」「食事」、そして「気分転換」です。

まず第一に、自律神経の調整時間である睡眠の時間をしっかり確保することが大切。睡眠が不十分だと、他のリラックス法や健康法の効果も半減してしまいます。最低でも連続して6時間以上、心身が疲れるようなイベントがあった日はさらに加えて1~2時間寝るようにしてください。

そして「食事」。じつは、食事の時間は副交感神経が強制的に活性化されます。いつもより時間をかけて食べるようにすると、副交感神経が優位になる時間を増やすことにつながります。ストレスが溜まっている時は、たとえば旬の食材や器を愛でながら、時にはとっておきのお店からお気に入りのお菓子を買うなどもし、味わって食べることがおすすめです。

早食いのクセがある方は、マインドフルネス瞑想の一種である「イーティング瞑想」というメソッドを試すのもよいかもしれません。やり方は簡単。まずは食べ物の色や形を、「初めて見る赤ちゃん」になったつもりで観察してみてください。香りをかいで、口に運んだら、じっくり唇で触れて感触を確かめます。口の中に入れてもすぐ咀嚼せず、舌や粘膜の感覚を研ぎ澄まして香りの広がりを感じてください。味わう時は、ゆっくり噛んで変化を楽しみましょう。

手抜き・息抜き・頑張りすぎない、のススメ

休日に気分転換で出かける際も、時間を気にしたり、長時間の乗り物移動をしたりすると交感神経が活性化してしまいます。ストレスの多い時期は「息抜き」優先。せかせかせずに心穏やかになると、思考もクリアになり、ストレスが軽減するもの。ましてや夏の暑い時期ですから、人混みを避け、ゆったりしたスケジュールで近場にお出かけするのがベターです。

夏は、エアコンによる寒暖差などで体調を崩しやすい季節でもあります。冷えた部屋の中であたたかな飲み物を時間をかけていれ、好きなカップに注ぎ、ただただのんびりする時間を楽しんでみてもいいかもしれません。この情報過多の現代、自分にフォーカスする時間は案外少ないと言われています。意識的な「抜き」「ゆるみ」をつくることで、日常の思考優位な状態から感覚優位な状態へとスイッチがはいりますから、まさかのメンタル不調に陥る前に、気持ちをゆるませる時間をつくってみてはいかがでしょうか。