賢く乗り切る”残暑バテ” 「ビタミンB1&旬の食材のチカラに注目」

1年のうち暑さもピークを迎える8月ですが、立秋を過ぎると暦の上ではもう秋です。この「立秋から9月の秋分まで」を残暑の季節といいますが、この時期は厳しい暑さが続くうえ、これまでの暑さによる疲労が体に蓄積し、「疲れがとれない」「すっきりしない」といった、いわゆる“残暑バテ”を感じる方も多いのではないでしょうか。まだまだ続く暑い季節を乗り切るためには、十分な休養そして「バランスの良い食事」が大切なのはいうまでもありません。日々の食事で気をつけたいポイントをみていきましょう。

ビタミンB1のチカラ

健康は食から。疲労回復を助ける食品を積極的に取り入れるのが効果的です。夏の暑さで食欲が落ちると、喉ごしのいいそうめんや冷や麦などの麺類だけで食事を済ませたり、ついついアイスクリームやジュースなどに手が伸びてしまいます。ですがこのような偏った食生活では、タンパク質やビタミン、ミネラルの不足はもちろんのこと、糖質のとりすぎが懸念されます。

血糖値の高い状態では空腹を感じません。糖質が過剰な食生活を続けることが原因で、食事どきに食欲が出ないという悪循環を続けていることも少なくありません。そして「暑くて食べられない…」「よく眠れない」という日々が続くと、疲れは溜まる一方になってしまいます。まさに悪循環です。

そんなときにとりたいのがビタミンB1です。ビタミンは体のバランスを整えるのに欠かせないものですが、中でもビタミンB1は糖質を分解する酵素を助けエネルギーに変えてくれるため、疲労回復のほか、体のむくみの解消や、イライラを抑えるなど、心身の元気を取り戻すのに役立ちます。豚肉、にんにく、玄米、枝豆などの食材にはビタミンB1が多く含まれていますので、これらを意識的に食事に取り入れてみましょう。食事でうまくとれない場合はサプリメントを利用するのも効果的です。

旬の食材を積極的に取り入れよう

例えば漢方ではこの時期の不調の主な原因に「体の熱による疲れ」・「消化力の低下」・「体の冷えによるだるさ」をあげています。漢方の考え方では、疲れ方は体質によって異なるとされています。まずは体調や症状にあった食材を選んで食事に取り入れてみるとよいでしょう。

枝豆、きゅうり、冬瓜、ゴーヤ、トマト、なすなどの夏野菜や、すいかなどの果物は体をクールダウンして潤す効果に優れています。あじ、うなぎ、あなご、かぼちゃはパワーチャージに最適。胃腸の疲れを感じるときには、モロヘイヤ、オクラ、トマト、枝豆、メロンがおすすめです。体に残った熱を冷ましたり、体力を補うには明日葉、冬瓜、みょうが、そば、とうもろこし、すいか、いわしを。いちじく、ぶどう、クコの実、大豆、豆腐、あじは、夏の疲れが溜まった体を癒やして体調を整えるのに役立ちます。

こうしてみてみると、いずれもおいしい旬の食材ばかり。旬の食材をその季節に食べることは、味の面からだけでなく、体にとっても非常にに意味のあること。積極的に食事に取り入れて、残暑の季節を元気に乗り切りましょう。