薬剤師のホンネリサーチ! 「リフィル処方箋の導入について」

ひとつの処方箋で複数回の処方が可能になるリフィル処方箋。アメリカ、フランス、イギリス、オーストラリアなどの諸外国では既に導入されている制度です。特にアメリカでは、1951年とかなり昔からこの制度を運用しています。今回はこのリフィル処方箋の導入への賛否について、薬剤師の皆さんにTwitter上でアンケートを実施しました。

ご用意した選択肢は
「今すぐ導入すべき」
「分割調剤でよいのでは?」
「今はまだいい」
「その他」の4点。結果はこうなりました。

 

メリットが多いことから賛成派が多数

「今すぐ導入すべき」が64%で最多。これだけの支持を集める理由は、おそらくそのメリットの大きさでしょう。まず、長い間薬を飲み続ける場合でも毎回病院に行かなくてすむため、病院と患者双方の負担が軽くなります。とくに身体の不自由な患者さん、家から病院までが遠い患者さんにとっては嬉しいシステムです。

さらに、医療費の削減も期待できます。毎回病院へ行く必要があるとなれば、どうしてもできるだけまとめて処方を……となってしまいがち。薬の量が多いと、患者が自己判断で服用をやめてしまう残薬の問題が起きやすくなります。せっかく作られた薬が飲まずに捨てられるのはもったいないだけでなく、薬剤費が医療費を圧迫する一因にもなっているのです。

分割調剤でいいという意見も

海外で実績があり、メリットも多いこのシステム。それでも「今はまだいい」という方が15%ほどいるのには、薬剤師の負担と責任が大きくなるという背景があります。患者は病院に行くという過程を踏まず薬局へ来るので、薬剤師が経過を観察する必要も出てくるでしょう。また、対人業務に割く時間を増やすために、調剤システム自動化などの見直しが必要になると考えられます。

ところで、リフィル処方箋と同じく1度の通院で複数回の処方を受ける方法として、分割処方というシステムが既にありますよね。「分割調剤でいいのでは?」という方は18%いました。たしかに似ている部分はありますが、分割処方は薬剤師による経過観察を前提にしていない、という点で根本的な考えが異なります。また、現状では誰でも分割調剤を受けられるというわけではありません。

薬の転売や、漫然と処方が続けられてしまうことへの対策は必要ですが、リフィル処方箋のメリットはとても魅力的です。昨今薬剤師の業務に関して、対物より対人中心へとの声が高まってきていています。リフィル処方箋の導入も、その流れの一環と言えるでしょう。実際に導入されるかはわかりませんが、いざ制度が始まるとなった時に慌てないよう心構えはしておきたいですね。